川上産業株式会社 お客様係社長 川上肇コラム
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2017年4月03日入社式スピーチ〜大変化に対する心構え〜

18名のみなさん、ようこそ、川上産業へ!

肇が子供の頃、テレビで「宇宙家族ロビンソン」というSFシリーズを放映していました。
その第4話にこんなシーンがあります。
宇宙船が不時着した惑星(極寒の惑星と思い込んでいる)が、実は恒星の周りを極端な楕円軌道で
公転していることに気づいた博士とパイロットは、「あと数時間で灼熱地獄になる」という計算結果を得て、
急いで準備します。
そうこうしているうちに、キーンというような不吉な高い音と共に空の明るさが増し、
雪や氷がみるみる融け、世界は博士の予測通りの変貌を遂げます。
このストーリーはまさに大変化の象徴です。

肇は、61年間の人生において、これと似た経験をいくつかしました。
その1つは、音楽の記録媒体に関する激変・大変化です。
行きつけのレコード屋さんで、店長が言ったのです。
「あと半年も経つと、この売場はすべてCDに変わるよ」と。
その日はまだ、所狭しとLPが並んでいました。たった半年ですべて置き換わるなど、
にわかには信じ難い気持ちになったことを覚えています。
その業界の方がおっしゃるのですから、もちろんその通りだろうと、頭では理解しているのですが、
心がついていかないのです。
半年後、「もちろん」店長の言った通りになり、事業転換が間に合わなかったレコード針最大手のナガオカさんは、
不幸にも解散の道をたどりました。
100年前の1917年は第一次世界大戦の真っ最中でした。第二次ではなく第一次です。
その後、真珠湾攻撃→神風特攻隊→広島原爆→長崎原爆→日本国憲法→一回目の東京オリンピック→
高度成長→バブル崩壊→低金利時代へと、日本の状況は転変していきます。
たった、100年です。100年なんて、長生きすれば一個人の人生でカバーできる長さです。
ですから諸行無常・大変化は、古今東西(有史時代の)普遍法則とお考えください。

これからも、有為転変は続いていきます。
変化の少ない時期だけに着目すると、この状況が永遠に続くように誤解しますが、
そんなことは絶対にありません。
みなさんには、どんな大状況変化〜大変化〜においても、たいせつなものを見失わない度量を
身につけていただたきたいと思います。
きょうから始まる輝かしい社会人生活は、みなさん自らが獲得するものです。
今後の長い人生航路の中でたとえ大変化に見舞われようとも、自らを見失わず、希望の光を自ら灯し、
心に太陽を、唇に歌をもち続けられることを祈り、
この18名のみなさんの船出の祝いとします。

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2017年2月27日 クエールさんの変わらない部分

〜2017年3月2日 新芽卒業研修オープニングスピーチより〜

8人の新芽卒業生のみなさん、こんにちは!
きょうは、カエールさんとキエールさんとクエールさんという3人の会社員の話をします。
両生類のカエルくんは、いつ見ても同じ姿勢で、同じようにケロケロ言ってます。
カエールさんは人間ですが、カエルと同じく、何年生きていても何も変えようとしないので、
会社の仲間からは進歩のない人と思われています。
これでは自他にGIVEするよい仕事は、できそうもありません。
名前は「カエル」なのに、何も変えようとしないのが、カエールさんでした。

キエールさんは、カエールさんの真逆で、顔も変え、性別も変え、性格も心情も趣味も、
もう何もかも変えたので、周りの人には、キエールさんがどういう人物なのかわけがわからなくなってしまいました。
キエールさん本人も、わけがわからなくなってしまったようです。
最後は退社しましたが、その後は消息不明とのこと。
文字通りキエール運命だったようです。

3人目のクエールさんは、自分のだいじな部分は頑固に守り続け、変えてもいい部分は果敢に変えていきました。
その結果、イキイキと楽しく仕事しながらも、周りの人たちに安心と幸福をもたらしているようです。
文字通り「クエル」人(ひと)です。

以上3名を見比べると、だいじなことは「自分にとって、何が変えてはならないたいせつな個性、
すなわちアイデンティティあるいは軸で、何が枝葉末節なのかを見切ること」だとわかります。
どの枝を残すかのルールはありません。ご自分の人生のデザイナーであるみなさんが、
庭師さんが行う庭木の剪定のように「この枝は残す」「この枝はサヨーナラ」と自由になさればいいのです。
みなさん、明日で新芽時代に別れを告げるわけですが、
これからもずっと守るべき軸はずっとずっと忘れることなくたいせつにキープし、
枝葉末節は積極果敢に変えて行かれますように。
みなさんの元気を祈ります。

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2017年2月1日仮説を飼いましょう

世の中には、各分野に専門家という方々がいて、
未来予測を発表しては、災厄や好機に対する準備を呼びかけています。
往年のテレビ番組「クイズダービー」みたいに、過去の正答率から推して、
この評論家の言説を信用していればまず間違いないとする処世術もあります。
しかし、その場合でも、ご自分の「自前の」仮説を持つことをお勧めします。
専門家ではありませんから、複雑な理論を装備する必要はありません。
ごく素朴な、しかしそれゆえに本質を突いた「これだけは確実に言える」というもの(仮説)を
常時胸に秘めている必要があるのです。
そうすれば、評論家が言を左右にしたり、圧力に負けて間違った言説を流布したような時も、
眉に唾をつけて一歩引いて見守る余裕がでます。
頭の中に仮説マンションを建て、各分野の仮説を飼ってください。
仮説は修正されるものです。何か事件や事象に接したら、仮説マンションから該当分野の仮説を呼び出し、
説明をさせてみてください。
明らかに仮説が誤りであると分かったら、修正をかけたのち、マンションにお帰りいただくようにします。

仮説は、命楽(めいらく・いのちを楽しむこと)に欠かせない人生の道づれです。(命楽のサイクル2009肇)
大腸菌同様(?)あなたの忠実な仮説ちゃん達をたいせつに!

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