川上産業株式会社 お客様係社長 川上肇エッセイ
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2018年7月24日とことん研究し、理想を描き、さらに全力を尽くすことに より、道は開ける。〜2018年4月入社式スピーチより〜

作 171113 肇

社会へ出るとき、あるいは未知の会社に入社するとき、二つの不安が心を覆うのではないでしょうか?
一つ目は「自分が上司や周囲に受け入れられるだろうか」という不安。
二つ目は「よしんば受け入れられたとしても、今度は朝から晩まで人の言いなりになる
生活が続くのだとしたら、それもまたいやだなぁ」という不安。
「行くも地獄、戻るも地獄」に似たジレンマに思えます。
しかし、2つの不安を一気に解消する方法があるのです。
今回は、その秘伝をお伝えします。
それは、与えられた仕事に対し、「とことん研究し、自分なりに理想を描く」というものです。
上司の顔色を伺う時間を削り、与えられた仕事をとことん研究しましょう。
そして、その仕事に関する理想を描いてください。
お客さんに商品を売る仕事であれば、売るプロセスと売れた(お客さんの視点では「買った」)リザルトについて。
商品や設備を作る仕事であれば、作るプロセスと出来上がったリザルトについて。
調査する仕事であれば、調べるプロセス(過程)とそのリザルト(結果)について。
理想の姿をリアルに描いてみていただきたいのです。
あとは、その理想の実現に向けて全力を尽くすのみ。
これを繰り返せば、上司の言いなり人間に陥ることなく、結局、上司や周囲に受け入れられる結果となります。
順番を間違えて「どうやったら上司の笑顔を引き出せるか」なんてことに執心すると、
10年経っても何も得られません。
いわゆる「本末転倒」というやつです。
自分で理想を描くこと。
2、3 年経って少し会社に慣れてきたら、その理想を上司や社長、周囲のみなさんと共有すること。
この秘伝を実行されれば、きっと、豊かな未来が花開きます。

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2018年7月09日慈眼愛語(じげんあいご)とお客様主義

作 180406 肇

「雑宝蔵経(ぞうほうぞうきょう)」という仏教の経典の中に「無財の七施(むざいのし ちせ)」という教えがあります。
持たざる者であっても、いつでもどこでも、他者のいる所であれば、
実践することのできる 7 つの GIVE・・という内容です。
ただ、永いこと、社内用スローガンや規定・注意事項などを編集してきた肇には
「7 つは、やや多すぎるかな」と感じられました。
そこで、思い切って 4 つに減らしたのが肇版「無財の4施」です。
自分用に編集したものですが、オリジナル「七施」がお馴染みでないみなさまにもお勧めです。
「4 施」とは「慈眼愛語・身施座施」(じげんあいご・しんせしゃせ)を言います。
それぞれの意味は次の通りです。
 慈眼(じげん)・・愛に満ちた優しい眼差しを相手に注ぐ。
 愛語(あいご)・・愛に満ちた優しい言葉を相手にかける。
 身施(しんせ)・・身体を動かして、相手に譲る。(捨身施(しゃしんせ))
 座施(ざせ) ・・相手に席を譲る。(床座施(しょうざせ))
きょう 180406 新たに気づいたことがあります。
それは、上記がいずれも、ビジネスマナーに代表される「処世術」の教えと一致しているということです。
その理屈はこうです。
相手に GIVE すれば、相手は喜ぶ。
相手から好感をもたれれば、人間関係はスムースで、仕事もうまく運ぶ。
ただし「処世術」としての「4 定石」は、あくまでも「自分のため」に行なうものです。
ここが「無財の4施」と異なります。
両者のこの関係は、「顧客志向」と「お客様主義」の関係とよく似ています。
「生存本能」の結果としての「顧客志向」が、あくまでも利己的な起源をもつのに対して、
「天地人経営理念」の実現手段としての「お客様主義」は利他的な動機に基づきます。
目的が異なっても、やることが一緒なら同じでは?というご意見に対しては、
次のように申し上げます。
第一に、目的が異なれば、一見同じ行動をとっても、結果は部分的に違ってきます。
例を挙げましょう。
ある人が善意に基づいて行動した結果、別の方に怪我をさせてしまった場合と、
それが悪意に基づく行為であった場合では、被害者やその家族の心境はずいぶん異なると考えられます。
第二に、状況が変化したとき、利他的な方(ほう)は馬脚を現すことがあります。
本稿を起こすひと月前、神谷正夫さんが逝去されました。
立派な告別式の冒頭、幼なじみの方が悼辞を述べられましたが、
その中で「神谷さんの慈眼愛語」とおっしゃったのが頭に残っています。
身近に実践者とその理解者がおられたのだなぁと、感慨深い思いが致します。

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2018年4月10日生活通底感覚としての過去感覚

作170604肇

通常人々は、イマココが世界の先端にいるという感覚で生きているのではないでしょうか?
ファッショナブルなものごとを彩っているオーラは、まさにこの「先端感覚」です。

これに対して、「未来感覚」なる生活通底感覚を定義することができます。
肇は、21世紀に入ってから暫くして、突然「イマココは未来だ!」と確信した経験をもちます。
肇は子供の頃、大のSFファンで、21世紀初頭を舞台にした近未来物に親しんでいました。
その頃の自分が、タイムマシンでイマココに現れたとしたら、どんなにかワクワクすることでしょう!
単に西暦が未来なだけではなく、街で見聞する風物もちゃんと未来風になっています。
慣れっこになっている風景も、子供時代の目で《解釈》すれば、センスオブワンダーが湧き上がるのです。

そして2017年肇は、未来から来ているという想定の方が(過去から来た想定に比し)、
よりエキサイティングで、かつ、イマココを輝かすと、気づきました。
時間の渦の彼方に没し去った過去の光。奇蹟で、その昔の自分の中に入り(もう一度生き直すことが許された)、
愛する人たちと時空をともにしているのだ、とそう自分に暗示をかけることによって、
イマココがとても愛おしく感じられるのです。
言うなれば「過去感覚」。新発見の生活グッズです。

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2018年2月27日ルール・アポトーシス・ルール

作170217肇〜作170427肇

イキイキ経営理念、第2のキーワード<A>アポトーシスの1番目の大方針は
「ルール・アポトーシス・ルール」です。

アポトーシスとは、プログラムされた内発的細胞死を言います。
反対語はネクローシスで、外部からの細胞破壊を意味します。

さて、すべてのルールが有効期限付きという話は、社外では耳にしません。(いわゆる期限立法を除く)
しかし、最も永遠化して有害なのは行動規定すなわちルールだという意見に異論を挟む人もまた稀でしょう。
川上産業では、すべてのルールに10年という有効期限を与えました。
有効期限を過ぎたルールは無効となりますが、そのルールが真に必要なものであれば、新作することになります。
ただし、その場合、安直な更新、ないしはコピーは厳禁です。
本当に必要なのはどの部分なのか、ゼロベースの発想で充分に吟味し、
「新たに書き起こす」気迫で臨んでいただきたいものです。
知らないうちにルールが無効化してしまっては困るので、コンピュータを用いて、
1年前・半年前・一ヶ月前・アポトーシスの4タイミングでアラートを出すようにするとよいでしょう。

ところで、ルール・アポトーシス・ルール自身は、同ルールの適用除外扱いでしょうか?
このような質のルールに、例外(聖域)があってはなりません。
ルール・アポトーシス・ルールがアポトーシス事前に見直され、
不死鳥のごとく再生し続ける「生命力に満ちた川上産業」であり続けることを祈ります。

)お開き170427肇(

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2018年1月30日開けた引き出し必ず閉める

作170425肇

ここに引き出しがあります。
ある人が、何度もここへ来ては、引き出しを開け、中から工具を出し、その都度引き出しを閉めています。
見かねた別の人が「どうせまた同じことを繰り返すんだから、
引き出しは開けっ放しにすべきだよ。動作のムダだから」と指摘しました。
最初の人は、素直にそのアドバイスに従いましたが、一週間ほど経って事故が起きてしまいました。
引き出しを開けて作業中、この方は急に呼ばれたので、引き出しを閉めずに持ち場を離れました。
その僅かな時間の間に、大きな荷物を持って移動中の別の方が、この引き出しと接触し、
引き出しの属しているキャビネットごと転倒してしまったのです。

この例で明らかなように、開けた引き出しはその都度閉めなければなりません。
これは、動作経済「以前」の問題です。
同様、「開けたドアはその都度閉める」という標語が成立します。
一般化すると、「かっこ開いたら、必ず、かっこ閉じる」となります。

引き出しの事例では、引き出し収納が必要なのか、ゼロベースで考え直してみる必要があります。
取り出しやすいように、壁掛けタイプに変更した方がよいかもしれません。
やっぱり引き出し収納がベスト、という判断であれば、次に自働化を考えます。
たとえばゴム紐を使って、開けた引き出しが自動的に閉まるようチョコあん改善すれば、
動作経済の4原則がひとつ「楽にする」が満たされます。
ドアについてこの改善が施された結果が、引き戸における「自動ドア」であり、
開き戸における「スイングドア(商品名)」です。

自働化の施された引き出しは、「かっこ開いたら、必ず、かっこ閉じる」を説明する際のよい教材になると思います。
どなたか試作してみては?

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2018年1月9日小さな巨人戦略@生存本能

作170210肇

万年二位以下の会社は、いずれその市場から姿を消し、一位のみが生き残る。・・(ア)
盛者必衰の理(ことわり)。・・(イ)

以上2つの法則(ア)X(イ)より、
「会社が長生きするには、世の寵児と目されぬ程度に選んだ小市場において、
トップであり続けねばならない」と結論づけられます。
言うなれば、「小さな巨人戦略」です。

小さな巨人であり続ければ、やがてかつての盛者(文字通りの巨人)が力を落とし、
よい人財を放出するその瞬間に居合わせることができます。
そのチャンスを掴めば、会社をさらに万全の態勢にすることができるでしょう。
なお、結果、成長し過ぎたと判断した場合には、分社<C>の道があります。
(分社については、イキイキ経営理念をご参照ください)

)お開き170213肇(

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