日常の中で、役目を終えるとすぐに捨てられてしまう梱包材、プチプチ®︎。
そんな「消耗品」を、ずっと大切に持ち歩く「御守り」へと変転させたのは、クリエイター・ミチルさんのひとつのアイデアでした。
2024年の弊社書籍『プチプチの本』での共演を経て、2026年、川上産業の独自素材「つぶれないプチプチ®︎」を用いた共同開発がついに形になりました。
ほぼ日「生活のたのしみ展2026」での大きな反響から、さまざまな別バージョンへと広がりを見せる今、その原点にある想いをインタビューにて詳しくお伺いしました!

ミチル
ユニークな視点からプロダクトを生み出すクリエイター。2020年よりSNSを中心に活動を開始。
身近なモノが持つ意味や見え方に目を向け、日常に小さな発見や楽しさを届ける作品づくりを続けている。
SNSで発表した作品の一部は商品化されており、代表作に「氷山になるティッシュケース」「きのこの山ワイヤレスイヤホン」がある。
X:@mitiruxxx
Instagram:@mitiru66
Q1. 「まもる」という本質に気づいた、最初のひらめき

プチプチ文化研究所 所長(以下、所長):ミチルさんが2022年にSNSに投稿された「プチプチで作ったお守り」のアイデアは、私たちメーカーにとっても深い驚きと感動を覚えるものでした。
当時、目の前にあるプチプチを眺めながら「これを御守りにしてみよう」と閃いた最初のきっかけや、当時のエピソードについて改めてお伺いできますか?
ミチルさん(以下、ミチル):もともと、荷物を守るために使われるプチプチを「何か別の形で活かせないかな」と考えたのが最初のきっかけでした。
プチプチは配送中、大切なものを傷つけないように守ってくれる頼もしい存在なので、そんな「守る」という役割を持っている素材なら、「御守り」として生まれ変わらせたら面白いんじゃないかと思いました。
「配送の際に守ってくれたものが、今度は持ち歩く人を守る存在になる」というコンセプトが自然につながったので、御守りという形にしてみました。
Q2. 「つぶれないプチプチ®︎」に触れたときの驚き
所長:製品化にあたり、押しても中の空気が破裂しない「つぶれないプチプチ®︎」を組み合わせることになりました。
初めてこの素材に触れられたとき、どのような印象を持たれましたか?
ミチル:初めて触ったときは、思っていた以上に普通のプチプチとは違い、どれだけ押してもまったくつぶれないことに驚きました。それでいて、しっかりとした素材感がありながら手になじむ感触も印象的でした。
「つぶれないプチプチ®︎」は、見た目はプチプチなのに、どれだけ押してもつぶれない。その特徴が、 御守りの「ずっと守ってくれる」というコンセプトにもぴったり重なり、とても相性の良い素材だと感じました。
今回、この素材を使って実際に御守りという形にしていただいたことを、とても嬉しく思っています。
Q3. なぜ「荷札」だったのか? グラフィックに込めた意図

所長:物流の現場で使われる「荷札」をモチーフにしたデザインと、お守りの文言(交通安全・無病息災など)の組み合わせが非常に印象的です。このお守りならではの、どこか工業的ながらも愛らしいグラフィックに込めたこだわりについて教えてください。
ミチル:荷札をモチーフにしたデザインにしたのは、一目見て「段ボールに貼られている荷札やシールだ」と伝わるものにしたかったからです。
配送で荷物を守るプチプチから生まれたお守りだからこそ、その背景やコンセプトが見た目からも自然に伝わるデザインにしたいと思いました。 また、シールをぷっくりとした質感に仕上げていただいたことで、荷札らしさはそのままに、よりかわいらしいデザインとなったところも、とても気に入っています。

Q4. 持つ人によって「物語が完成する」余白

所長:この御守りは、名刺や交通系ICカード、インスタントカメラのフィルムがぴったり入る仕様になっています。
SNSでは、ほぼ日様デザインの「愛猫安全」に、抜け落ちた愛猫の大切な「ひげ」を入れられている方を拝見し、私たちも胸が熱くなりました。これからこのお守りを持つ方々へ、メッセージをお願いします。
ミチル:「プチプチ®の御守り」は、御守りとして持ち歩くだけでなく、自分にとって大切なものを入れられる仕様になっています。
そのため、一般的な御守りとは少し違った、自分らしさを表現できるお守りになっていると感じています。
実際に、ほぼ日さま主催の「生活のたのしみ展」でご購入いただいたお客様の中には、「愛犬安全」や「愛猫安全」には愛犬・愛猫の写真を入れてくださる方や、「無病息災」には絆創膏を入れてくださる方もいらっしゃいました。想像以上にさまざまな使い方をしていただいていて、とても嬉しく感じています。
これから手に取ってくださる皆さんにも、ご自身にとって大切なものや、御守りにしたいものを自由に入れて、自分だけの「御守り」として楽しんでいただけたら嬉しいです。
Q5. これからの「プチプチ®︎」という素材の広がり

所長:誰もが知っていて、どこか愛嬌のあるこの「プチプチ®︎」という素材は、
ミチルさんから見て、これからどのような可能性を秘めているように感じられますか?
ミチル:プチプチは、荷物を守るための身近な素材であり、多くの人の生活の中に自然とある存在です。普段は梱包材として使われていますが、少し見方を変えるだけで、新しい価値や楽しみ方が生まれる素材なのではないかと感じています。
この御守りを通して、プチプチの新しい魅力や面白さを知っていただき、日常が少し楽しくなるきっかけになれば嬉しいです。
あとがき:素材を「意味」で満たしていくこと
プラスチックフィルムに、空気という「まもる力」を閉じ込めたとき、プチプチは生まれました。
そして今回、ミチルさんのアイデアと、私たちの「つぶれない」技術が交わったことで、その空気は「大切な人の日常を、潰さずに保ち続ける」ための、新しい意味を持つ日用品になりました。
私たちはこれからも、身近で、面白く、そして何より誠実なものづくりを続けてまいります。
皆さんの「大切なもの」が、この小さな空気の部屋に、優しく守られますように。
(文・プチプチ文化研究所)

【プチプチ®の御守り 取扱店】
・mitiru & HOBONICHI 架空が実在する雑貨店 「プチプチ®の御守り」
https://www.1101.com/store/mitiru/item/omamori.html
・DOCKET STORE プチプチの御守り「配送安全」
https://docketstore.theshop.jp/items/147698321
【 関連リンク一覧 】
・mitiru & HOBONICHI 架空が実在する雑貨店
https://www.1101.com/store/mitiru/index.html
・ほぼ日 プチプチ®の御守り 特設ページ
https://www.1101.com/n/s/mitiru_putiputi
・「生活のたのしみ展2026」での「架空が実在する雑貨店」の様子 (ミチルさんのX投稿)
https://x.com/mitiruxxx/status/2061015069358796921?s=20
・ミチルさんの元ポスト
https://x.com/mitiruxxx/status/1560188417769541632
・DOCKET STOREの関連ポスト
https://x.com/tyarinko/status/1945043662507008509
・山形県朝日町観光協会の空気祭りでのうさひバージョン(Instagram投稿)
https://www.instagram.com/p/DZEn5zRD3_9/?img_index=1

おまけ掲載:迷彩柄タイプ(試作中)と、ユーモアタイプ(試作中)