プチプチ文化研究所

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つぶれないのにプチプチ? P.T.誕生物語

プチプチはプチプチするからプチプチ。
それなのに、つぶれにくいプチプチがあるのをご存知ですか?

つぶれにくいプチプチ、それが2010年に発売されたステーショナリーグッズ「P.T. 」シリーズです。

なぜ「つぶれにくいプチプチ」などというものができたのかプチプチ文化研究所所長に聞きました。

―――P.T. 開発のキッカケはどういったものなのでしょうか?

所長「社内からプチプチのもつ透明感を活かした一般のお客様に喜んでいただける製品ができないかという声が上がっており、そのとき単純にプチプチできないプチプチがあっても楽しいのではないかという純粋な好奇心から作ってみた試作品がありました。この試作品と社内の声がマッチして最終的にステショナリーシリーズになりました。」

―――なぜプチプチつぶれないのですか? 構造や素材が他とは違うのでしょうか?

所長「P.T. は粒の高さが2mm。もっとも一般的なプチプチであるd37の粒高が3.5mmであることを考えるとだいぶ低いということがわかると思います。つまり粒高さが低いので、真空成型時フィルムの厚薄の差が小さく一粒につまった空気が少ないのです。プチプチは粒の中に詰まった空気を指で圧迫することによってプチっとなるので、そもそも粒の中の空気が少ないとプチッとならないのですよね」

―――なるほど。素材も通常のプチプチと違いますか?

所長「P.T. はEVAフィルムを貼り合わせて作っています。EVAフィルムは一般的なプチプチの材料であるポリエチレンシートとは違い、ゴムのような性質のフィルムで、文具などの用途に使われています。この素材と構造によって限りなくつぶれにくいプチプチができるのです。

プチプチというのは、トラックでひいてもつぶれませんが、指で一点を押すとプチッと潰れます。P.T.はそれをやってもつぶれにくい。最強のプチプチといえるかもしれませんね。

―――つぶれにくいだけであって絶対潰れないわけではないんですよね?

所長「そうですね、絶対つぶれないとは言いにくいですよね」

――― ……ちょっとやってみていいですか? なんとしても潰してみたいんです。

――― 無理でした……
ちなみにこんな強いプチプチをなんで文房具にしようと思ったんですか?

所長「はじめは名刺ケースからスタートしました。弊社の新入社員には入社するとP.T.の名刺ケースが支給されます。名刺交換の際に頂いた名刺を仕舞うことで名刺を大切にすることにもなりますし、なによりプチプチの会社の社員がプチプチ名刺入れを持っているのは…

初対面の方と話すときの絶好のツカミになります。

「この名刺ケースが好評だったので、さまざまなステーショナリーグッズを作ることになったのです。また当時、スマホやタブレット、ネットブックが普及し始めていました。それらのケースにP.T. の丈夫さがぴったりだったんだと思います。」

ユニークかつ実用的なステーショナリーグッズP.T.を使ったら勉強も仕事もつぶれない強いメンタルになるかも?!ぜひお試しください。

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