所長:今回は、10数年お付き合いがある、山形県朝日町「Asahi自然観」の支配人で、空気神社を管理されている成原哲也さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
成原さん:よろしくお願いします。
空気神社とは
所長:空気神社について教えてください。
成原さん:世界にひとつだけの「空気」を御神体とする神社です。空気の恩恵に感謝し、敬愛の心を育むために建立されました。私たちの美しい地球を守り、次の時代へ引き継いでほしいとの願いが込められています。
所長:私も何度か訪れたことがありますが、澄んだ空気を全身で感じることができる素敵な神社で、本殿もすごく特徴的ですよね。
成原さん:環境モニュメント「空気神社」は、ブナ林の中に、5メートル四方のステンレス板を鏡に見立て置き、四季折々の風景を鏡に映し込むことよって空気を表現。本殿は、深さ3メートルの部分にあり、四季を表す4本の支柱から成る鳥居に囲まれた地下空間。1年を表す12個(12ヶ月)の素焼きの甕(ビン)に、きれいな空気を祀っています。
所長:2022年6月4日~5日に開催された「空気まつり」には弊社メンバーも参加させていただき、ありがとうございました。
成原さん:朝日町では、世界環境デーの6月5日を「朝日町空気の日」と条例で制定し、その日と最寄りの土・日に「空気まつり」を開催し、地下にある神社本殿の御開帳を行います。
当社と空気神社の出会い
所長:弊社と空気神社の出会いについても本当のご縁を感じています。2002 年頃、社内からのアイデアで空気仲間を作ろう!と、思い立ちインターネットで調べたところ、空気神社の存在を知りました。当時の社長(川上肇)が大変関心を持ち、友人とのドライブで「空気神社」に立ち寄り、関係者と名刺交換しました。その数年後のもう少し忘れかけていた 2008 年頃、成原さんよりご連絡をいただき「くうきつながり」の交流が始まったんですよね。
成原さん:そうなんです。私もインターネットで川上産業さんを調べて「くうきとともだち」というフレーズが書かれていたので、この会社で間違いないと思い、連絡しました。こちらは空気を神様と祀っているのですが、友達なんだと思いましたね(笑)
くうきつながり
所長:弊社も「くうきつながり」で長年お付き合いさせていただいていますが、朝日町の皆さまは官民、そして住民の方も一体となって取り組まれていますよね。そして、「くうき」関連の企業さんとのつながりや、朝日町以外の方との連携含めて、さすがのよい空気感を感じています。何か秘訣はあるのでしょうか。
成原さん:やはり「空気神社」の存在ですね。空気神社は、賛同していただいた方たちの寄付で建立されました。新しい取り組みをする時にみんなで力を合わせてやろう!という気質がその時に醸成され、それが脈々と受け継がれているのだと思います。その当時、寄付に賛同していただいた方や団体の名前が記念碑に刻まれています。
今後の展望を教えてください
成原さん:今年初めてLEDライトによる空気神社のライトアップを行いました。「澄んだ空気に感謝する、世界にひとつだけの特別な場所」としてパワースポットや写真や映像映えするスポットとしても徐々に県外のお客様も増えています。コロナ前は台湾をはじめとする海外のお客様もお見えになっていました。より多くのお客様に来て欲しいと思っています。一方で、「空気の大切さ」といった本質的な部分もしっかり伝えていきたいです。
所長:成原さん、ありがとうございました。
~成原哲也さんプロフィール~
山形県朝日町の観光施設「Asahi自然観」の運営や、「空気神社」の管理を行う株式会社朝日自然観の支配人。
空気神社の案内や運営を担う朝日町観光協会の副会長でもある。
空気神社の出張展示や、空気神社関連の商品やグッズをはじめとした企画を通し、空気神社の知名度の向上による地域活性化を目指して努めている。
Asahi自然観 http://www.shizenkan.jp/