開発職の仕事

開発職の役割

開発職の役割は、「世の中に役立つ商品を新たに生み出すこと」です。

開発テーマは、世の中の情勢や業界の動向を見据えて戦略的に決まるものや、お客様や営業職からの相談を基に決まるものがあります。
これまで、粒がハート形のプチプチ「はぁとぷち」や手で切れるプチプチ「スパスパ」といったユニークな商品から、有色再生原料を使用した「エコハーモニー」や最終的に水とCO2に分解される「生分解性プチ」など、プラスチックを扱う当社だからこそ可能な環境負荷を低減する商品まで、幅広く開発を進めてきました。

これからも、持続可能な未来を実現するために、挑戦し続けます。

特徴

開発職は、様々な分野のスペシャリストが集まっています。

化学系出身で素材について詳しい人、企画や仕様を元にCADを使って設計を進める人、設計図を基に工作するのが得意な人、電気に精通しておりデータを電気信号で送る回路を組む人、研究を通じて商品開発の基盤を支える人、生み出した商品を当社の財産にし、競争力や信用力を高める知財を管理する人、商品の付加価値を高めブランド力を持たせるカタログをデザインする人・・・。

当社はやりたいことを応援する文化があります。最初からスペシャリストだったわけではなく、研修や勉強を重ねて新しい課題に取り組むことで、技術を磨けます。

当社から生み出された数々の新商品は、グッドデザイン賞やiFデザイン賞など、国内外問わず多くの名誉ある賞を受賞し、業界内はもちろん、他業界からも高く評価されています。

仕事内容

デスクワークと現場仕事(試作・測定)、お客様訪問があります。

新商品のテーマが決まると、まずお客様に「商品をどのように使用しているか」や「他社品をなぜ使用しているか」などを伺います。「ここが良いから」などの理由があれば深掘りし、どのようなニーズがあるのか検討します。マーケティング担当に協力してもらい、市場調査を行うこともあります。

ある程度見えてきたら試作を行い、想定している性能を満たせるのか確認します。「この部分が足りない」という評価の場合は、再度試作したり仕様を再考します。

想定した性能を満たした試作品ができたら、量産に向けて準備を行います。工場と生産性に問題が無いか、価格的にどれくらいで作れるかテストや打合せをし、品質・環境・安全管理職に品質管理体制について相談をします。

生産の目処がたったら、デザイン担当者に相談し、商品名やカタログなどを作り上げていきます。その後、営業職に商品の仕様やターゲット、他社品と比較して優れている点などを説明し、「このような感じで提案してほしい」と伝え、販売開始に向けての準備を進めます。

お客様訪問は月何回と決まっているわけではなく、お困りごとの案件があり、声をかけていただいた時や、お客様のご要望のサンプルを持参する時、新商品を採用いただく流れになった時に、営業外勤職と共に訪問します。

新商品のテーマが決まってから販売開始するまでにかかる期間はそれぞれです。どのような要素が必要なのか、どのような評価をしたら良いのかという勉強をするところから始めるケースもあり、1年以上かかる場合もあります。性能評価には測定器が必要ですが、高価で購入できないものもあり、社内で相談し内製することもあります。個々のスキルを活かして協力しながら、開発を進めていきます。

先輩紹介

D.S.

2020年入社

開発職
D.S.
趣味・特技
ギター、ピアノ、美術館巡り
休日の過ごし方
家でギターを弾いたり、映画を観たりしてゆっくり過ごします。出かける時は美術館や水族館に行くのが好きです。

働いていて良かったこと

試作して性能を評価する際に、自分で立てた仮説通りの結果が出た際は自信が付くし、とても嬉しい気持ちになります。
例えば、断熱効果があるアルミプチを建材用に特化したものを開発するプロジェクトに取り組んだ際は、保温性能と遮熱性能の測定を行いました。保温性能は、熱の移動を計測できるセンサーを用いて、試験体の有無で「どれくらい熱の逃げ方が違うか」を計測していきます。プチプチは、表と裏で形が違います。表面積が多いと熱が移動しやすいので、「温かい方に粒がある方が、熱が逃げない」という仮説となるのですが、測定で実証できました。
断熱性能と言っても保温、保冷、遮熱で全然違います。データの蓄積には半年ほどかかりましたが、このデータを基に、営業外勤職の方が説明しやすいような資料を作りたいと思っています。

苦労したこと

他部署と連携することが多いため、情報の共有や方針のすり合わせに苦労することがあります。
営業職には、「このように提案してください」と依頼したり、工場には「このような試作をしたいのですが」と依頼することがあります。部署ごとに考え方や業務の進め方があるので、相互理解しながら、逆に開発職としてやりたいこともしっかり伝えながら進めるのが大変ですね。
一番大事なのは情報共有だと思います。営業職とほとんど話が進んだ段階で、工場に「こういう商品を作ってください」と突然お願いしても、「急に言われても困る」となる場合があります。そうした場面で「販売日が決まっているから…」などと一方的に伝えると、上手く進まなくなってしまいます。そのため、ある程度話がまとまった段階で、各部署に事前に情報共有したり、相談することが大事です。
また、自分の業務だけでなく、次の工程を担当する人の立場や作業のしやすさを考慮しながら仕事を進めています。例えば、口頭ではなく仕様書や試作条件書といった資料を作って「こういう仕様のものを作りたいのですが…」と相談するようにしています。情報共有の場を設けると、作業が止まることは少なくなります。協力してくれるみなさんの仕事が円滑に進むように、丁寧な仕事を心がけています。

入社の決め手

大学で化学を学んでいたのですが、研究よりアウトプット寄りの、何かを作る仕事をやりたいなと思っていました。具体的に何というのはなくて、みんなで何かを作ることができる仕事が良いなと考えていました。その軸で就活をしていた時に、川上産業が開発職で募集していて、おもしろそうだなと思い説明会に参加しました。メーカーには「無機質な雰囲気で生産効率重視、人間は道具で歯車として見ているのでは」というネガティブなイメージを持っていましたが、川上産業は一人一人の個性を尊重していて、自由な雰囲気が印象的でした。説明会やホームページもユニークでポップな印象を受けました。また、プチプチはいろいろな業界で使われているので、幅広い仕事ができそうだと感じ、自分がやりたいこととマッチしていたので入社しました。実際イメージ通りで、仲間思いの方が多いなと思います。

キャリアプラン

まずは経験を積みながら市場ニーズを的確に捉える力を養います。将来的にはプロジェクトを立ち上げて、売上を伸ばして事業化したいですね。そうなると、部長ですかね(笑)能力的にそういうことができるようになりたいです。

開発職の1日

08:20

出勤・朝礼参加

メールチェックと今日明日のスケジュールを確認し、準備を始めます。
事業所全体の朝礼後、チームでも朝礼をしています。進捗の共有や協力を仰ぎたいことの相談を毎日行っています。

10:00

会議資料作成、関係者とのミーティング

お客様訪問時の内容を製造部門に共有するため、製造統括部長や工場長に声をかけて、10分程度のWEBミーティングを行います。最初は緊張しましたが、気さくな方たちなので今は気軽に相談できています。

12:00

お昼

新人の頃から積極的に話しかけてくれる先輩とお話しています。親身になって話を聞いてくれて、何でも相談できる兄のような存在です。一緒にご飯に行く時もあります。

13:30

サンプル試作、性能評価

試作機を動かしたり、試験片を切り出して測定用のサンプルにしたり、測定を行いグラフにまとめたりします。数十分毎にサンプルを動かす必要がある場合は、付きっきりになります。試作は複数人で行いますが、測定は一人で行うことが多いです。

17:00

メール確認、明日の仕事の準備

机に戻り、今日の仕事のまとめとメールチェックを行います。

開発職メンバーの声

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やりたいことに挑戦できる環境があります。業務を通じてデザインや商品知識を深める機会が整っているだけでなく、イベントや展示会の設営など多様な経験を積みながら、新たな発見と成長を実感できる職場です。

ルーティンワークが少ないため自分で考え実行する力が身につくと感じた点です。また、様々な業務を経験できるため知識や自分の視野を広げることができる点も魅力的だと感じています。

新しい挑戦が常にあり、企画から完成まで一貫して携われることにやりがいを感じています。いろいろな部署や協力会社と連携しながら、様々なことを学びながら試せる環境も魅力です。

募集要項・エントリー

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